ヘルペスの症状と間違えやすい病気について

ヘルペスと間違えやすい症状の病気には、帯状疱疹があります。
腕にできた赤い発疹水痘帯状疱疹ウイルスにより発症する、帯状疱疹はピリピリと皮膚が痛み、赤い発疹が現れる症状など身体の片側に出ます。人によっては痛痒さが、数日から1週間程度続きます。赤い発疹の上に小さな水ぶくれが多く発生し、水ぶくれの中央に窪みがあり透明の水泡は黄味を帯びて行き、6日から8日程で破れてただれます。

合併症が起こることもあり、顔に症状があるときには角膜炎や結膜炎が、またハント症候群では耳なりや難聴・顔面神経麻痺などが伴います。
身体の知覚神経のある部分に発症し、身体の片側の神経に沿って帯状に発疹が胸から背中にかけて見られるのが一般的です。

ヘルペスの原因は単純ヘルペスウィルスに感染することで発症しますが、間違えやすい口角炎はカンジタという真菌に感染することで、接触性皮膚炎はアレルギー反応の出る物質に触れることで起こります。
固定薬疹は特定の薬物(抗生物質・消炎鎮痛剤・総合感冒薬)などを服用することでアレルギー反応を起こし、患部に水ぶくれと赤みのある発疹が現れます。

口角炎は唇の両端の皮膚や粘膜にひび割れやただれ、潰瘍ができる皮膚疾患です。口を開けたときに出血や痛みがあり、唇を日常的になめる癖がある方やビタミン欠乏・鉄欠乏症貧血などでおこる症状です。接触性皮膚炎は化粧品や洗剤・植物に触れることで、痒みを伴うかぶれや赤味のある発疹・水ぶくれ・腫れなどが出ます。固定薬疹は患部に水ぶくれと赤い発疹が現れます。

どれも一見するとヘルペスと間違えやすい症状ですが、それぞれ原因となるものは違います。乳幼児に多く見られる手足口病は、ウィルスに感染することでヘルペスと間違えやすい水ぶくれや発疹が現れます。尋常性天疱瘡の場合、突然に唇や口の中などに水ぶくれが出来ます。この水ぶくれはすぐに破れて痛みを伴い、破れた水ぶくれはただれて治り難い状態が続きます。やがて全身に広がって行く症状がヘルペスと似ています。ですが尋常性天疱瘡は自己免疫疾患の一つで、治療にはステロイド薬が用いられ、症状が重い場合は免疫抑制剤も使われます。

ヘルペスと間違えやすい症状のカンジタ症では、口の中や消化管・性器・肛門の粘膜に強い痒み・痛み・腫れ・灼熱感などが現れます。カンジタという真菌が増殖しておこる疾患で、健康な人でも風邪やストレスによって免疫力が下がっているときなどに発症しやすく、発症場所も口の中が最も多いとされます。

ヘルペスと似ている病気の見分け方について

皮膚科を受診する男性

ヘルペスはヘルペスウィルスに感染することで発症し、このウィルスは口唇や顔面に出るHSV-1と下半身、特に性器に出るHSV2という2種類が存在しています。
小さい水ぶくれが集まった急性の炎症性皮膚疾患ですが、唇に出るものを口唇ヘルペスと呼びます。

このウィルスは唇だけでなく、身体のどこでも感染して歯茎や顔面・角膜・性器・手指やおしりにも現れます。そのため口角炎や接触性皮膚炎・固定薬疹などとの区別が難しいこともいえます。自分で判断することは危険でもあるので、まず皮膚科を受診してください。

皮膚科では患部の皮膚や粘膜の水ぶくれを採取して顕微鏡検査や、ウィルスのタンパク質検出、そして血液検査で抗体を調べるなどして口唇ヘルペスかどうかを確認します。

口角炎の場合、炎症による亀裂が症状としてあるのですが、ヘルペスの特徴の水ぶくれの集まりが出ません。口の端の炎症部分を見て、水ぶくれがなければ口角炎、あればヘルペスと区別できます。
またヘルペスの場合、1度感染すると何度も再発を繰り返すことになります。感染経路としては患部に手で触れたことで他の皮膚や人に触れたり、感染した人が使ったタオルなどに触れたりした場合、そして性的接触によって患部や唾液などがあります。これらの覚えがない時には、他の病気を疑ってください。